STEP09 面接 (03)

STEP

09

面接

④ 面接への心がまえ

大切なのは、面接の機会をくださったことへの”感謝の気持ち”と一緒に長く働くことになるかもしれない方々へ「どうぞよろしくお願いします」という気持ちです。

(1)マナーも相手を敬い感謝の気持ちを示す行動のひとつ。第一印象が与える影響は案外大きい!

A. 身だしなみ

清潔感が大切。シャツがよれよれ、靴も汚れている、髪もぐちゃぐちゃでは、顧客の前に出せない人間と判断されてしまいます(詳細はSTEP10 ⑤身だしなみ編参照)。

B. 姿勢・目線・表情

姿勢良く、胸を張ってしっかりと面接官を見ることができるだけで好印象です。
また、自然な笑顔を心がけてみましょう。

C. 挨拶・声

“大きな声で元気よく挨拶する”当たり前のようでなかなかできないものです。
説明会会場や面接会場の受付で、自分から元気に挨拶して、名乗ることを徹底しましょう。

D. 入退室の仕方(対面のみ)

下記に例を示しますが、細かな作法はあまり気にしなくても大丈夫です。
それより敬意と感謝の気持ちをもって行動できるかです。

入室の例 〜面接のために時間をとっていただいた感謝の気持ちをこめて〜

● ドアを3回(2回でも可)ノックし、中から「どうぞ」と声がかかったら、「失礼いたします!」と言いドアを開ける。

● 入室したら静かにドアを閉め、面接官に一礼し、椅子の横まで歩く。

● 着席する前に大学名、学部学科、氏名を名乗り、「本日はよろしくお願いいたします!」と元気よく挨拶をする。

● 「どうぞお掛けください」と着席を勧められたら「失礼いたします」と一礼してから座る。

退室の例 〜面接への感謝と検討をお願いする気持ちをこめて〜

● 面接が終わったら「ありがとうございました」と、座ったまま会釈する。

● 立ち上がって、もう一度面接官全員に「本日はありがとうございました!」と深く一礼する。

● ドアまで戻り、立ち止まって、「失礼いたします!」と一礼する。

● ドアを開けて退室する。ドアはそっと閉める。

(2)会話のキャッチボールをしよう!
そのためには…

A. 質問をよく聞くこと!

自分をPRすることに頭が一杯で面接官の質問をよく聞かずに答えてしまうと、答えるべきことからずれてしまうことがよくあります。それでは会話は続きません。まず、面接官が何を聞きたがっているのかを見極めましょう。

B. 結論から答え、理由・具体的なエピソードを盛り込む(ESと同じ)

質問に対して簡潔に結論を答え、補足として理由や具体的な体験談を話すとわかりやすくなります。体験談をどの程度長く話すかは与えられた時間次第です。

C. あまり欲張らない

あれもこれも話そうと欲張ると話が長くなり、一方的に話すことになってしまいます。伝えたいポイントを押さえて話すようにしましょう。面接官は、興味を持ってくだされば自然と追加の質問を投げかけてくださいます。

D. 丸暗記はやめよう!

丸暗記して用意した言葉では、相手に思いが伝わりにくくなってしまいます。自分の言葉でしっかり伝えましょう。ある程度慣れてきたら、話す内容は箇条書き程度にまとめましょう。

(3)背伸びせず等身大の自分をわかってもらおう!

A. わからないことはわからないでOK

わかったふりをする方が危険です。わからないことは「申し訳ありません。勉強不足でわかりません。次回までに必ず調べておきます。」などと正直に答えた方が好印象です。

B. 緊張するのは当たり前!

面接で緊張しないという人はあまりいません。志望度が高ければ高いほど緊張するのが普通です。面接官としても、多少緊張しているくらいの方が本気度が高いと感じます。

C. 流暢に答えることが良いわけではない!

話が上手い人を採用したいわけではありません。たどたどしくても一生懸命伝えようとする人はちゃんと評価されます。質問に対して少し考えてから答えてもOK。きちんと考えて答えてくれるほうが面接官としても嬉しいはずです。

(4)面接は、事前準備と振り返りが大切!

面接の日時は、企業等から指定される場合が多く、スケジュール次第では思ったように準備できないまま面接に臨む人もいるようです。しかし、限られた時間であっても、できるだけ事前準備をするようにしましょう。面接前は、提出済みのエントリーシートや履歴書を見直し、質問に答えられるよう準備しておきましょう。

面接が終わったら、自分を効果的に表現できたか、企業研究ができていたか“振り返り”をしてみましょう。良かったところ、うまくいかなかったところを書き出して、それをもとに次の面接に向けて組み直しをして、常に、自分ができる最高の面接対応ができるようにしましょう。なお、キャリアセンターでは模擬面接を受けることができます。ぜひご活用ください。

(5)結果が出ない時は、気持ちを切り替えて対策を考えよう!

自分ができる最高の努力をしても、たまたまその会社とは相性が合わずに良い結果に結びつかないこともあります。エントリーシート、筆記試験、面接準備等で時間をかけた分、通過できない時はがっかりしますが、「ご縁がなかったんだ。」と思って切り替えましょう(難しいのですけれどね…)。別の企業等で、あなたがあなたらしく働ける場が必ずあります。

もう一度、面接のポイントを思い出して面接練習をしてみる、自分の仕事に対する考えを振り返る、キャリアセンターに相談するなど対処方法はありますので、早めに切り替えて行動しましょう。