STEP06 エントリーシート (04)

STEP

06

エントリーシート

(2)「学生時代に力を入れたこと」の書き方のポイント

「学生時代に力を入れたこと」で主に評価されるのは、仕事をするための基礎的な力です。そのため、学生時代の取組の内容を説明するだけでなく、自分の行動や考えたことを書くのがコツです。例えば「努力したこと」、「工夫したこと」、「自分自身の成長」について、なるべく具体的な事実で説明してみましょう。しかし、当時は「無意識に」「当たり前と思って」行動していることが多いと思います。そのため、現在のみなさんの価値観から振り返り、その時どのように考えていたのか、当時の「無意識」「当たり前」を言語化してみることも重要です。

(3)「学生時代に力を入れたこと」文例

文例1

アルバイト編

「私はA君からしか買わない」〜この言葉は、私がアルバイトで勤めている某イタリア製腕時計ショップの常連様からいただいた私の勲章だ。私は「多くの人と会話がしたい」、「自分が売った時計でお客様に有意義な人生を送ってもらいたい。」と想い大学1年生から3年半、腕時計を売ることに最も力を入れている。入店当初は接客経験がなかったため個人売り上げは2か月ほど最下位だったため、なぜ売り上げが伸びないのかを考えた。すると「売ろう!」という意識が高すぎて100%お客様に向きあえていない私がいた。つまり、目先の利益のために押し売りに近い接客をしてしまっていたのだ。そこで私はそれを反省し、次の(1)のように考え、(2)、(3)のように行動した。(1)お客様のニーズを120%理解し、信頼してもらえれば納得してもらえる接客ができるのでは?(2)接客のプロになるため、店随一の聞き上手になるため30社を超える様々なアパレルブランドショップに足を運び(女子高生に人気のショップから、富裕層に人気のあるショップまで)、自分が客だったら、どういう店員からモノを買うのか自分自身の接客を客観的に見ることにした。(3)自分の接客時、時計を売ることよりもいかにお客様とコミュニケーションをとれるかを思考し、行動に移した。さらに単なる「店員」から「A」と認識してもらえるよう趣味や仕事、恋愛まであらゆる角度からトークのアプローチをかけお客様がいかに心を開いてくれ、笑顔を見せてくれるかを考えながら話した。その結果、私は月間時計売上平均本数ランキングでスタッフ9名中(店長含む)、首位をキープし続けることができた。また顧客の数もアルバイトとしては過去最高人数の30人を今も更新中である。

文例2

勉強編

私は英語学習に力を入れました。きっかけは、大学入学当初の英語の授業です。外国人教員の英語についていくことができず悔しい思いをしました。その日より、英語力向上を目標に猛特訓を始めました。毎朝20分洋書を読み、英語圏ニュースを30分視聴しました。わからない単語が出てくると辞書で調べ、一つ一つ頭に入れていきました。大学では英会話サークルに所属し、昼休みにメンバーと会話練習を行いました。また外国人教員を見かける度に話しかけ、表現や発音を学びました。大学から帰宅すると、一日の出来事を思い返し英語で日記を書きました。就寝前の30分は、部屋の壁を相手にスピーキング練習を行いました。これらを1年間継続し、能力別に編成されている大学の英語の授業では、最上級のクラスに昇級することができました。また、2年後にはTOEICのスコアを650点から850点にすることができました。この経験を通して、困難は努力で乗り越えられることを実感しました。

文例3

クラブ・サークル編

大学で初めて入部した○○部に力を入れて取り組んできました。入部当初は、「●●する」ことを非常に単純に捉えて甘く見ていました。最初は姿勢から習い、経験者と同じような「●●」を習得するのに大変苦労し、怪我を繰り返しました。また、ウォーミングアップさえもついていけず、なかなか結果に結びつきませんでした。しかし、私と同じように大学から始めた先輩に「○○は努力が勝負だよ」と言われ、もう少し頑張ってみようと決心しました。そこで私は他の人の練習方法を真似るのではなく、私に何が足りないのか、どうしたら継続できるのかを考え、私に合った方法を取ろうと思いました。見知らぬ土地に行って気分転換をするのが好きなので、往復1時間くらいのルートを調べ目的地を決めて走ったり、一人暮らしをしていた時には、ほうれん草など鉄分を多く摂れるような食事を意識したりと体調管理にも気をつけました。我慢するような意識はなく、制限をかけずに練習に加えた毎日のプラスアルファの心がけを実行しました。そして数カ月後、どれだけ成長出来たか確かめるために大会に出場しました。するとそれまで▼■▼■までしかできなかった○○が、◇☆◇☆までできるようになるまで成長することができました。

文例4

設問が少しひねってあるケース(1)

Q.困難に向き合い、乗り越え、実現してきた経験を教えてください。
A.予備校のアドバイザーのアルバイトで、生徒退塾数を改善したことです。以前私は、担当生徒6名のうち1名が予備校を辞めてしまい、最後まで支えることができず悔しい思いをしました。生徒と真に向き合えていなかったことが原因と考え、「傾聴と提案」を意識するようにしました。生徒の気持ちや考え方を理解するために、言動と行動一つひとつに注目しました。またその上で、週1回30分程面談をする機会を設け、そこで各生徒に合った勉強法やモチベーションの維持の仕方などを提案し、すぐに次の行動を起こせるようにしました。その結果、生徒と信頼関係を築くことができ、次年度の担当生徒6名全員を無事受験まで送り届けることができました。

文例5

設問が少しひねってあるケース(2)

Q.今までの人生で最も大きな出会いを教えてください。
A.〈○○の国際審判であるAさんとの出会い〉マネージャーとして活動するにあたり、選手の安全を守るため、チームの勝利に繋げるために審判を始めました。ある試合の審判後、Aさんから「2級審判を目指してみない?」このような言葉をいただき、私の人生は大きく変わりました。学生では難しい2級審判へ挑戦。活動がオフの時も休むことなく、レベルの高い試合の審判へ挑戦し続けました。時には涙にくれ悔しがる私に、Aさんはいつも前向きに私の背中を押してくれました。〈Aさんと出会って変わった私〉2級を目指し始め高い目標に向かって努力することは、時に厳しい壁にも衝突しますが、楽しく自分の持つ力以上のものを発揮できることを知りました。常に高い目線や夢を持つことは私の人生にとても大きな活気を与えてくれました。この経験から、貴社へ入社後も常に高い目標を持ちながら挑戦していきたいと思います。

「学生時代に力を入れたこと」は周囲の人と比較する必要はありません!
大切なことは特別な取り組みよりも、あなたの考え方や人柄をしっかり伝えることです!
どの様な経験でも、「行動」と「考え」に対して「なぜ?なぜ?」という思考を深めていき
自信を持って書きましょう!