STEP
06
エントリーシート
エントリー後、会社説明会などのステップを経て、いよいよ書類選考を受けることになります。書類選考で提出が求められる書類には、主に「エントリーシート(ES)」と「履歴書」があります。ここではエントリーシート(ES)について取り上げます。
① エントリーシートとは?
(1)「エントリーシート(ES)」の概要
A. ESは、面接への切符にもなる「自己紹介書」です
ESとは、会社独自に作られた応募書類のことです。
内容は、「学歴」「得意な科目」「学生時代に力を入れてきたこと」など履歴書と同じようなスタイルのものから、「この枠内で自由にあなたを表現してください」など独自性の高い項目があるものまで様々です。
ESを通して、自分のタイプや人柄、これまで培ってきた力を自己紹介します。近年、企業の6〜7割がESという形式を導入しています。
その目的としては
①審査をして面接する人数を絞る
②面接する際の材料とする
B. ESの提出方法
提出方法には大きく分けて以下の3つがあります。
①手書きで記入し、郵送や持参、Web上で提出
(手書きのESをWeb上で提出する際は、スキャンをし、PDF化して送りましょう)
②パソコンやスマートフォンから、Web上で入力、送信
(半角・全角・改行等の文字数カウントに注意)
③会社説明会時にその場で記入して提出
C. ES設問例 〜大きく分けて“自己PR系”と“志望動機系”〜
❶ 自己PR系の設問例
●あなたが学生時代に力を注いだことを教えてください。(A4約半分)
●自己PRを記入してください。(A4 6行)
●今まで自分が一番成長した出来事と、それを通じてあなたがどのように成長できたのか、具体的にご記入ください。(400字以内)
●今までの人生で乗り越えるのが最も困難だったことと、その際自分がどのように対処したかを教えてください。(A4 10行程度)
❷ 志望動機系の設問例
●あなたが当社を志望する理由を具体的に教えてください。(6行程度)
●当社で働く10年後のあなたの姿について自由にご記入ください。(400字以内)
●あなたが就職活動をする上で、一番大切にしていること、または大切にしたいことを教えてください。(ESの枠の中で5行程度)
D. いつ頃から何社くらい書くの?
ESの提出は、採用情報解禁直後の3月からすぐにピークとなります。2024年卒マイナビ学生就職モニター調査の調べによれば、今春就職した大学生がESを提出した会社数の平均は13.8社になります。そのため、自分の満足のいくESを遅くとも2月中には書けるように準備しておくことが大切です。
(2)ESを書くうえでのポイント
基本的な考え方として、ESは「自分のことをわかりやすく相手に伝える」ことが大切。
ちなみに人気企業になると人事は2万枚以上のESを読みます。分担しても相当な数です。
採用担当者は字からも熱意を感じとります。また「読みやすくする」ことは相手への思いやりでもあります。
そのためには
見た目に読みやすく
あなたを知らない人でも理解しやすい
A. “見た目の読みやすさ”のポイントとして〜
1)こんなESはNG!
● 修正液や二重線などで修正している。
⇒ 間違いや訂正がないように、いきなり清書せず下書きをしましょう!
● 誤字脱字がある。
⇒ 事前によく確認しましょう。
● 文字の大きさやフォントがバラバラであったり、小さい文字でびっしり書いてあったりする。
● 文調(ですます調、「〜だ」など言い切り調)がバラバラである。
⇒ 相手の読みやすさを重視しましょう。
● 空欄があったり、枠内がスカスカであったりする。
⇒ やる気を問われます。記入欄の9割は埋めましょう。
● 文字をいいかげんに書いている。
⇒ きれいな文字である必要はありません。“丁寧”に書きましょう。
2)見た目の工夫
ESの場合、読みやすくするために、結論などの一番言いたいところを太文字、「」、下線、大き目の文字にするなどで強調してもよいでしょう。
ただし、色使いは設問内に使用許可のただし書きがない限りは避けた方が無難です。
※履歴書はESよりフォーマルな書類なので上記の工夫は避けるのが普通です。履歴書についてはSTEP7を参照してください。