STEP11 内定について (01)

STEP

11

内定について

選考が進むにつれ、いよいよ内定という段階に入ってきます。「内定すれば就職活動は終了」と考えている人もいるかもしれませんが、最終的に希望する一社を決定し、無事に就職するまでには様々な注意が必要です。

① 内定の流れ

(1)内定とは

企業が正式に内定を出すのは4年生の10月1日以降とされていますが、現状ではそれ以前に「内々定」といって、事実上の内定を出すことが大半です。
人事担当者から口頭で通知された後、「採用内定通知」がメールや郵送で送られてきて、「内定承諾書」や「入社誓約書」等の書類提出を求められることが多くあります。
口頭での通知の際、「内定」あるいは「内々定」という言葉をきちんと漏らさず聞き取りましょう。「最終選考は合格です。」「もう他社を回らなくて良いですよ。」「一緒にがんばりましょう」などのはっきりしない言い方をされた場合は、「内定と考えてよろしいでしょうか。」と確認しましょう。内定通知書や承諾書のたぐいを送らない企業もあります。不安な場合は書類を送る予定を聞いてみましょう。

(2)承諾書・誓約書

(1)の通り、「内定承諾書」や「入社誓約書」の提出を求める企業が多くあります。この書類の意味するところは企業によって様々ですが、一般的には「入社する意思の明確化」と捉えられます。誓約書の提出(または口頭での内定承諾)により、労働契約が成立していると判断される場合もありますが、基本的に入社前のこうした約束に法的拘束力はありません。ただし、入社を約束することとなるため内定の承諾はむやみにするものではありません。こうした約束を解除する、つまり辞退をする際には必ず自分で企業にその旨を連絡する必要があります。辞退の方法等詳細は、 ②内定辞退 を確認してください。
また、保証人の実印押印や印鑑登録証明書提出など、行き過ぎた要求をされる場合もありますので、疑問や不安があればキャリアセンターに相談しましょう。

(3)内定後の活動

最初に内定をもらった企業が第1志望であれば何の問題もありませんが、第2、第3志望だった場合もあるでしょう。また、同時期に複数の企業から内定を得る場合もあるかもしれません。その時に気をつけたのが、自分自身が企業選びの観点としてどこに重きを置くか、普段から優先順位を意識しておくことです。いくつもの内定を持ち続けることは相手に対して誠意のある対応とは言えません。自分の就職活動の軸を思い出し、各企業についてきちんと検討したうえで1つに絞り、志望度の低い企業については速やかに辞退しましょう。辞退の方法は状況によって異なりますが、 ②内定辞退 を参考にしてみてください。

(4)就職先が決まったら必要なこと

〈大学への届け〉
就職先が決まったら、キャリクルポートヘボン→キャリア支援→キャリクル)から必ず進路決定報告を行ってください。皆さんの卒業後の進路は文部科学省の調査に使用するほか、大学として記録し、後輩のための資料などに使用します。
また、後輩の就職活動のために「就職活動報告」の回答もお願いしていますので、こちらもキャリクルからご登録ください。

〈単位の確認〉
4年次に単位が残っている人は、卒業までに必要な修得単位数や科目を確認しましょう。
毎年、卒業に必要な単位や科目を勘違いしていて卒業できなかったという先輩がいます。
通常、「卒業不可=内定取消し」となりますので、注意しましょう。

(5)内定取消し

内定の期間中であっても、企業側が内定を取り消すには、従業員の解雇に準ずる合法的な理由が必要とされています。具体的には、学校を卒業できない、健康状態の悪化により仕事ができない、履歴書等の記載内容に重大な虚偽がある、犯罪行為による逮捕など、内定時には予測できなかった重大な理由がなければなりません。なお、企業側の業績悪化による場合もありますが、そうした時でも、しかるべき説明や補償が一般的です。
実際に内定取消しの連絡を受けた場合は、キャリアセンターに相談してください。