STEP
04
働き方・職種・業界・企業の選択
「働き方」や「職種」が選択できていると、「業界」や「企業」を選びやすくなります。
① 働き方の選択
(1)雇用の形態
正社員
=
期間の定めのない雇用契約。定年まで勤められ、法律上正当な理由なく解雇できない。
契約社員
=
期間の定めのある雇用契約。雇用契約満了後の身分の保証はない。
正社員と違い、契約期間中の昇給、昇進はないのが普通。
明治学院大学への求人実績からは、大企業の一般職の一部、あるいは芸術、児童、大学事務といった分野の一部などに契約社員採用の例が見られる。
派遣社員
=
派遣会社に登録して企業に派遣される。事務の仕事に多い。
多くの場合、勤務時間が決められているので仕事以外に何か目指すものがある人などがこの形態を選択することもある。
近年、「紹介予定派遣」といって、派遣先に直接雇用されることを前提に、一定期間、派遣社員として働いた後、本人・企業の合意のうえ正社員雇用となるというシステムもある。
(2)コース制 〜違いのメインは転勤の有無〜
「コース制」は大企業に導入している会社が多く、業種で見ると、金融、保険、商社、住宅、不動産などに多いと言えるでしょう。
「職掌(注1)、コース」に分けて採用する会社と区別をしない会社があります。区分けがある場合は業務内容や働き方が違ってきます。
総合職
…
会社の基幹となる業務を担当。将来の部長、役員といった会社の幹部候補としての採用である。転居を伴う異動がある。
一般職
…
名称は「業務職」「特定職」「地域限定職」など様々。総合職のサポート的な業務に従事。 転居を伴う異動はない。
近年は職務内容が外回りの営業など、総合職に近いあるいは基本的に同じという会社も増えている。
(注1)
「職掌」は、職務を分類する時の一番大きな区分で、職種より大きな区分の概念です。仕事内容に着目して類似しているものを仲間として扱います。例えば、総務・経理などは事務職掌、組立・検査などは作業職掌となります。総合職・一般職という区分も職掌のひとつです。
(3)テレワーク
テレワークは、時間や場所を有効活用する柔軟な働き方として、近年企業によって導入・活用が進んでいます。通勤時間が不要のため、時間を有効活用できるメリットがある一方で、実際の導入・活用状況は企業によって様々と言えます。また、中には「テレワークだとコミュニケーションをうまく取れない」と感じる方もいるようです。「出社しなくて済むのであれば楽そう」と安易に考えるのではなく、まずは自己分析や企業研究をしていく中で「自分自身が仕事や会社に求めるものが何か」を考えてみましょう。そして、その際、働き方に着目する場合は、どのようにテレワークが行われているか企業ごとに調べてみると良いでしょう。
(4)Uターン就職するか否か
地方出身の人が東京など都市圏の大学に進学し、卒業後は地元に戻って就職する場合、これをUターン就職といいます。
「STEP14 地方出身の方へ」に詳しく掲載しています。